こんにちは!プロダクトマネージャーのユリです。
正直に言うと、私は実際の業務でYouTubeコンテンツを制作する機会は非常に少ないのですが、学習や調査のためにYouTubeを頻繁に利用しています。そのため、常にvidIQの拡張機能をインストールしており、日常的にYouTubeを閲覧する際に活用しています。
今回の記事では、拡張機能ではなくvidIQのWeb版に焦点を当て、実際に使ってみた体験を基に、このツールが何をするものなのか、そして日本国内のYouTuberにとって本当に価値があるのかを率直にお伝えします。
vidIQは、YouTube公認の分析・最適化ツールとして累計2,000万人以上のクリエイターが活用していますが、日本語対応の現状や実用性について、リアルな使用感をお話しします。
目次
- vidIQとは?YouTube分析ツールの位置づけ
- 【実体験】vidIQの6大機能を実際に使ってみた
- 日本語対応の現実:できることとできないこと
- 料金プランと投資価値の判断
- 日本のYouTuberにとっての実用性
- アカウント作成と基本設定
- 安全性とプライバシー
- よくある質問
- まとめ:vidIQを使うべきか?
1. vidIQとは?YouTube分析ツールの位置づけ
1.1 vidIQの基本情報

vidIQは、YouTube動画のSEO最適化とチャンネル成長を支援する分析ツールです。Chrome拡張機能とWeb版の両方を提供しており、YouTube公式に認定されています。
基本データ:
- 開発元: vidIQ LLC(アメリカ)
- ユーザー数: 2,000万人以上
- 主要機能: キーワード分析、競合調査、AI支援
- 対応言語: 英語中心(日本語は部分対応)
1.2 他のツールとの比較
ツール | 強み | 弱み | 日本語対応 |
---|---|---|---|
vidIQ | AI機能充実、データ豊富 | 英語中心 | △ |
TubeBuddy | 使いやすさ重視 | 機能制限多い | △ |
YouTube Analytics | 無料、公式 | 分析機能限定 | ○ |
2. 【実体験】vidIQの6大機能を実際に使ってみた
2.1 キーワード研究:日本語の現実

実際に「vidIQ使い方」で検索してみました:
vidIQのキーワード研究機能では、以下のような結果が得られます:
発見されたキーワード例:

- vidIQ 使い方: 検索数1,901/月、競合度「低」、総合スコア85
- vidIQ vision for youtube: 検索数29,603/月、競合度「低」、総合スコア70
- youtube 伸ばし方: 検索数3,534/月、競合度「とても高い」、総合スコア64
関連キーワード分析:

- vidIQ使い方 小山: 1,648/月
- グーグルクローム vidIQ使い方: 1,603/月
- youtube vidIQ使い方: 459/月
実際の使用感:
✅ 良い点: 日本語キーワードもある程度分析可能
✅ 数値データ: 検索ボリュームや競合度は参考になる
❌ 限界: 英語キーワードと比べて精度や種類が限定的
❌ 質問型キーワード: 日本語では「質問が見つかりません」と表示されることが多い

2.2 vidIQ 生成:日本語コンテンツ制作の現実

「vidIQ 使い方」でコンテンツ生成を試してみました:


生成された内容:
- タイトル: “MASTER vidIQ 使い方 Techniques”
- 説明文: 英語で300語程度の詳細説明
- タグ: 動画マーケティング、webマーケティング、youtube運営、マーケティングなど
- サムネイル: 基本的な英語テンプレート3種類
実際の使用感:
❌ 致命的な問題: 日本語コンテンツの生成品質が実用レベルではない
❌ タイトル: 日本語と英語が混在し、不自然
❌ 説明文: 完全に英語で生成される
⚠️ 対策: 生成されたアウトラインを参考にChatGPTで日本語版を作成する方が現実的
2.3 Outliers:爆款動画発見の実力

「vidIQ使い方」で検索した結果:


発見された注目動画:
- “VIDIQ TUTORIAL FOR BEGINNERS”: 2年前投稿、現在も2.6回/時間の視聴
- “VidIQ Tutorial: How to Use VidIQ to get More Views”: 4ヶ月前投稿、15回/時間
- “How To Add VidIQ Extension To YouTube”: 2年前投稿、1.7回/時間
フィルター機能:

- Outlier Score: 0-100+の範囲設定
- Views Per Hour: 時間あたり視聴数
- Video Length: 動画の長さ
- Subscriber Count: チャンネル登録者数
- Publishing Date: 投稿日
実際の使用感:
✅ 英語コンテンツ: 非常に有用な分析結果
❌ 日本語コンテンツ: 検索結果が限定的
⚠️ 活用法: 英語市場での成功パターンを参考に日本語版を企画
2.4 vidIQ Coach:AIアドバイザーの実力

「vidIQは今でも価値がありますか?」と質問してみました:

AI Coachの回答内容:

- vidIQの主要機能説明(英語)
- 料金プラン比較表
- 競合他社との比較
- 教育的価値の説明
価格情報の例:
プラン | 価格 | 適用対象 |
---|---|---|
Free | $0 | 初心者向け |
Pro | $7.50/月 | 本格利用者 |
Boost | $39/月 | 急成長狙い |
Pro Annual | $16.58/月 | 年間契約 |
実際の使用感:
✅ 情報の質: 包括的で参考になる内容
✅ データ精度: 最新の料金情報なども正確
❌ 言語: 回答は完全に英語
❌ 日本市場: 日本特有の事情は考慮されない
2.5 Optimize & Trending Videos:英語市場向け機能

vidIQ OptimizeとTrending Videos機能については、以下の特徴があります:
共通の課題:
- 機能自体は高性能だが、英語コンテンツに最適化
- 日本語での最適化提案は精度が低い
- 日本のYouTuberには限定的な価値
結論: これらの機能は英語圏でのYouTube運営には非常に価値がありますが、日本国内市場では参考程度に留まります。
3. 日本語対応の現実:できることとできないこと
3.1 現状の対応レベル
対応済み:
- 基本UI(約70%)
- 数値データの表示
- キーワード検索(基本機能)
未対応・制限あり:
- AI生成コンテンツ(ほぼ英語のみ)
- 質問型キーワード分析
- 詳細な最適化提案
- カスタマーサポート
3.2 日本のYouTuberにとっての実用性
有用な機能:
✅ キーワード検索ボリューム: 参考データとして活用可能
✅ 競合チャンネル分析: 数値データは言語に依存しない
✅ Chrome拡張機能: 日常的な分析に便利
制限のある機能:
❌ AI支援機能: 日本語コンテンツには不向き
❌ 詳細分析: 英語圏データが中心
❌ 最適化提案: 日本市場の特性を反映しない
4. 料金プランと投資価値の判断
4.1 実際の料金(2025年6月現在)

実際の料金画面から確認できる価格:
Boost プラン:
- 月額: ¥1,799/月
- 年額: ¥1,350/月(3ヶ月分割引)
- 機能: 無制限のキーワード分析、AI機能、プレミアム機能全て
プロモーション:
- 初回3ヶ月25%OFF
- 期間限定で¥449割引
4.2 投資価値の判断
日本のYouTuberにとって:
推奨する場合:
- 英語圏への展開も視野に入れている
- データ分析に慣れており、英語ツールも活用できる
- 月額1,800円程度の投資が負担にならない
推奨しない場合:
- 日本国内のみでの活動
- 英語ツールに抵抗がある
- AI機能に期待している
5. 日本のYouTuberにとっての実用性
5.1 現実的な活用法
Chrome拡張機能の活用:
- 競合チャンネルの基本データ確認
- 動画のタグ情報取得
- 簡易的なSEOスコア確認
Web版の限定的活用:
- キーワード検索ボリュームの参考データ
- 英語圏トレンドの調査
- 競合分析の数値データ取得
5.2 代替案の提案
日本のYouTuberにより適したツール:
- YouTube Analytics: 無料で日本語完全対応
- Google Trends: トレンド分析に最適
- ChatGPT: 日本語コンテンツ生成に活用
- Canva: サムネイル作成
6. アカウント作成と基本設定
6.1 簡単な始め方
STEP 1: vidiq.com にアクセス
STEP 2: 「Sign Up for Free」でアカウント作成
STEP 3: YouTubeチャンネルを連携
STEP 4: Chrome拡張機能をインストール
6.2 推奨設定
- 通知設定: 必要最小限に設定
- プライバシー設定: データ共有を制限
- 言語設定: 日本語に設定(部分対応)

7. 安全性とプライバシー
7.1 セキュリティレベル
安全性:
✅ YouTube公認ツール
✅ SSL暗号化対応
✅ 大手企業での採用実績
注意点:
- アメリカ企業のため、データは海外保存
- 企業利用時は社内規定の確認が必要
8. よくある質問
Q1: 日本語で使えますか?
A: 基本機能は部分的に日本語対応していますが、AI機能やサポートは英語のみです。
Q2: 無料版で十分ですか?
A: 基本的なキーワード分析なら無料版でも可能ですが、月5回の制限があります。
Q3: 日本のYouTuberにおすすめですか?
A: 英語圏展開を考えている場合は有用ですが、国内のみなら他のツールの方が効率的です。
Q4: Chrome拡張機能だけでも価値がありますか?
A: はい。日常的なYouTube分析には拡張機能だけでも十分価値があります。
9. まとめ:vidIQを使うべきか?
9.1 結論
vidIQは優秀なツールですが、日本のYouTuberにとっては限定的な価値というのが正直な評価です。
使うべき人:
✅ 英語圏への展開を計画している
✅ データ分析が得意で英語ツールも活用できる
✅ 海外のYouTube戦略を学びたい
他のツールを検討すべき人:
❌ 日本国内のみでの活動
❌ 日本語でのAI支援を期待している
❌ 英語インターフェースに抵抗がある
9.2 最終的なアドバイス
まずは無料版から始めることをおすすめします。Chrome拡張機能をインストールして、日常的にYouTubeを閲覧する際の分析ツールとして活用してみてください。
Web版の有料機能については、英語圏での展開を真剣に考えている場合のみ投資を検討することをお勧めします。
日本国内でのYouTube運営であれば、YouTube Analytics + Google Trends + ChatGPTの組み合わせの方が、コストパフォーマンスと使いやすさの両面で優れているというのが私の結論です。
※ この記事は2025年6月17日時点の情報に基づいています。vidIQの機能や料金は変更される可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。